It Takes Two2025年ゲームソフト売上ランキング33位

変幻自在なステージ構成

物置から始まり、庭、クッションの要塞、宇宙ステーション、魔法の城など、多彩な舞台が登場する。 各ステージでは、コーディとメイに異なる能力が与えられ、協力して進む必要がある。 例えば、ある章ではコーディが時間を操作し、メイが分身を作る能力を持つ。 これらの能力を駆使して、パズルやアクションを乗り越えていく。

ステージごとにゲームジャンルが変化し、シューティング、プラットフォーマー、パズルなどが融合している。 特に、巨大な木の中での冒険や、雪の世界でのスキー体験など、印象的なシーンが多数存在する。 これらの多様なステージが、プレイヤーを飽きさせない工夫となっている。

キャラクターと物語の深み

コーディは家庭的な父親で、園芸が得意だが自信を失っている。 メイはエンジニアで、音楽への情熱を封印している。

2人は、愛の専門家を自称するドクター・ハキムの導きで、関係修復の旅に出る。 道中では、娘ローズの思い出や、過去の出来事と向き合うことになる。

物語は、ユーモアと感動が交錯し、プレイヤーの感情を揺さぶる。 特に、ローズの大切なぬいぐるみ「キューティ」を巡るエピソードは、心に残るシーンとなっている。 キャラクターたちの成長と、家族の絆が描かれた物語が、ゲームプレイと密接に絡み合っている。

協力プレイの革新性

本作は、2人協力プレイ専用タイトルとして設計されており、1人では進行できない。 各プレイヤーが異なるキャラクターを操作し、それぞれの能力を活かして協力する必要がある。 オンラインとローカルの両方でプレイ可能で、フレンドパス機能により、1本の購入で2人が遊べる。

ゲーム内には、ミニゲームやチャレンジが多数用意されており、競争や協力を通じて楽しめる。 これらの要素が、プレイヤー同士のコミュニケーションを促進し、絆を深める仕組みとなっている。 協力プレイの楽しさを再認識させてくれる作品である。

評価と影響

発売以来、世界中で高い評価を受け、2021年のゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した。 2024年10月時点で、累計販売本数は2000万本を突破している。 特に、協力プレイの革新性と、感情豊かな物語が評価されている。

プレイヤーからは、「まるでカップルセラピーのようだ」との声もあり、ゲームを通じて関係を見つめ直すきっかけとなっている。 多彩なゲームプレイと深い物語が融合した本作は、協力プレイの新たな可能性を示した作品と言えるでしょう。