初心者向け!中古ゲーミングPCの選び方と改造手順GamingPC

中古のゲーミングPCを選ぶ際のポイントを、簡単にまとめた記事です。 高性能なゲーミングPCを、かなり安く手に入れられるので、個人的にはとてもおすすめの方法です。 というより、無性にPCを改造したくなったので、その過程をまとめてみました。 難しいところはできるだけ避けたので、「PCを改造するのは初めて」という方でも安心して試せる内容だと思います。 2025.06.05

目次
  1. 15万円でゲーミングPC2台を揃える挑戦
  2. 父のPC
  3. 息子のPC

15万円でゲーミングPC2台を揃える挑戦

ことの発端はそこそこゲーミングPCに詳しい知人からの相談というか依頼でした。 「予算15万円でゲーミングPC2台は可能だと思う?」といった内容です。 「スペック的にはどんなゲーミングPC?」と聞いたら、以下のような回答が返ってきました。

  • 父はCities:Skylines2が遊べるPC
  • 息子はFF14サイバーパンク2077PUBGStreet Fighter6が遊べるPC
  • 予算は父と息子の合計で15万円以内

ざっくり言うと、「そこそこスペックの良いゲーミングPCを合計15万円で2台」というなかなか無茶な依頼です。 Cities:Skylines2は推奨スペックがかなり高めです。 普通に新品で組んだら父のPCだけで確実に予算オーバーします。 とはいえ、中古をうまく活用すれば何とかなるかもと思ったので、いいネタにもなりそうだし引き受けてみました。

父のPC

Cities:Skylines2(以降CS2)はCPU依存がかなり高いゲームです。 予算を考えると、選べるのは12世代のCore i7くらいしかないだろうと思ったので、Core i7-12700を搭載したPCを以下01~05の条件で探しました。

  1. Core i7-12700搭載
  2. ストレージなし(OSなし)
  3. GPUなし
  4. ミドルタワー以上
  5. 自作ではないメーカー品のPCでGTX 1050 Ti以上のGPU搭載モデルあり

重要なのは05です。 この条件当てはまるPCであれば、GPUの積み替えは素人でも簡単にできます。 そして、ヤフオクで落札したのが以下のPCです。

メーカー
Lenovo
CPU
Intel Core i7-12700
GPU
なし
SSD
ストレージなし(OSなし)
メモリ
なし
その他
USB、Bluetooth、無線LAN(Wi-fi)
落札価格
41,000円

各パーツの積み替え前提の場合、基となるPCはヤフオクで探すのがベストだと思います。 とくに「ストレージなし・OSなし」は安く買えるのでおすすめです。 送料込み即決価格42,500円で、評価の高い個人出品者から落札しました。 1,500円引きになる週末ゴールドクーポンを使って41,000円でした。 ストレージだけでなく、メモリやGPUも載っていなかったため、出品者はこれらを別のPCに流用したのだと思われます。 このPCを探すのに、約2ヶ月かかっています。

ヤフオクで重要なのは、出品者の評価です。 見るべきは「良い評価の割合」ではなく、「悪い評価の件数」です。 特にストア出品で悪い評価が多い場合、価格は安くても失敗する可能性は高くなります。 CPUやマザーボードに問題があることもあります。 USBポートが故障していると、OSのインストールすら難しくなります。

本体が決まったので、GPU・SSD・メモリ・電源などのパーツを個別に購入しました。 購入したパーツは以下になります。

購入したパーツ(父PC)

GPU
RTX 3060Ti 8GB(27,500円/中古)
SSD
シリコンパワー2TB内蔵SSD(14,800円/新品3年保証あり)
メモリ
32GB DDR4 3200MHz(6,800円/16GB×2中古)
電源
600W(7,150円/新品3年保証あり)
その他
500円

中古品、新品ともにPCパーツを安く手に入れるなら、AmazonYahooショッピング楽天市場などの大手ショッピングサイトで探すのがおすすめです。 ポイント還元や割引クーポンが使えることが多く、お得に購入できます。 新品を購入する場合は、保証期間のあるものを選びましょう。

最も高いのがGPU(グラフィックボード)です。 CS2の推奨スペックを踏まえると、本来はRTX 4060 Tiを選びたいところでしたが、予算的に中古品でも無理です。 代わりに、性能面で4060を上回るRTX 3060 Tiの中古品をヤフオクで購入しました。

メモリについては、CS2で「100万人都市」などの大規模Modを使うことを考えると理想は64GBです。 しかし、他のゲームでは完全にオーバースペックなため、Yahooショッピングの中古でDDR4の3000MHz以上の16GBを2枚購入し、合計32GBのデュアルチャンネルにしました。 メモリは故障の少ないパーツで、交換も簡単なので中古品がベストです。

SSDはかなり悩みました。 Modの容量などを考えると1TBでは不安が残るため、最終的に2TBにしまた。 信頼のあるメーカー品で、1年以上の保証があるシリコンパワー製をAmazonで購入しました。 もう少し性能の高いもの選びたかったのですが、予算を考えるとこれが限界でした。

電源ユニットは元々500Wが搭載されていましたが、消耗品であり故障しやすいパーツのため、新たに600Wの新品をAmazonで購入しました。

少し余談になりますが、PCパーツを探していて気づいた点を、注意事項として書いておきます。 新品のPCパーツは、Amazon楽天市場が比較的安かったです。 ただし、聞いたことのない怪しいメーカーの商品、明らかに偽物と思われるもの、中古品を新品のように見せかけて販売しているケースも少なくありませんでした。 そのため、購入時には注意が必要です。 中古のPCパーツに関しては、Yahooショッピングが探しやすく価格面でも良かった印象です。 また、PCパーツのレビューについては、いわゆる「サクラレビュー」が非常に多く、あまり参考にならないと考えたほうが無難です。

完成したゲーミングPC(父)

CPU
Intel Core i7-12700
OS
Windows 11 Home
GPU
RTX 3060Ti 8GB
SSD
2TB
メモリ
32GB
電源
600W
その他
USB、Bluetooth、無線LAN、有線LAN
総費用
97,750円

購入したパーツを組み込んで完成したのが、上のスペックのゲーミングPCです。 CS2を遊びたい父専用のマシンとなります。 ヤフオクで落札した中古PCをベースにしていますが、付属していたUSBやBluetoothなども問題なく使用できました。 おそらく、この状態のまま再びヤフオクに出品しても、総費用を上回る価格で売れると思います。

メモリ、GPU、電源ユニットの交換は、今回の方法であれば初心者でもそれほど難しくありません。 一番戸惑う可能性があるのは、OSのインストールだと思います。

今回は、公式サイトからWindows10をUSBメモリにダウンロードしてインストールし、その後Windows Updateで11にアップグレードしました。 最初から11をインストールする方法もありますが、できれば10からアップグレードする方法をおすすめします。 OSのインストールを含め、わからない点があればChatGPTに相談しながら進めるのが便利です。 パーツの交換についても、内部の写真を撮って見せることで、どこに何を接続すればいいかアドバイスしてくれます。 どのパーツを購入すればいいか迷ったときも、中古PCの仕様や内部の様子を伝えれば、取り付け可能か判断してくれます。 この方法は初心者にとてもおすすめです。

息子のPC

父のPCに約10万円かかってしまったので、息子のPCに使える金額は約5万円です。 やりたいゲームにサイバーパンク2077Street Fighter 6があるので、本来は10世代以上のCPUを積みたいところですが、予算的に厳しいです。 仕方なく、CPUは第8〜9世代のi5またはi7を搭載したPCを、以下の条件01~05で探しました。

  1. 第8~9世代のi5、i7のCPU搭載
  2. ストレージなし(OSなし)
  3. GPUなし
  4. ミドルタワー以上
  5. 自作ではないメーカー品のPCでGTX 1050 Ti以上のGPU搭載モデルあり

父のPC同様に重要なのは05です。 第8〜9世代の中古PCは比較的多く出品されていましたが、条件を満たすものは少なめでした。 とはいえ、父のPCよりは簡単に見つかりました。 そして、ヤフオクで落札したのが以下のPCです。

メーカー
HP
CPU
Intel Core i5-9400
GPU
なし
SSD
ストレージなし(OSなし)
メモリ
8GB
その他
DVD-RW、USB、Bluetooth、無線LAN(Wi-fi)
落札価格
15,300円

送料込み即決価格16,800円で、評価の高い個人出品者から落札しました。 1,500円引きになる週末ゴールドクーポンを使って15,300円でした。

1万円以下で出品していたストアもありましたが、悪い評価が100件以上あり、状態も悪そうだったので見送りました。 今思えば、この判断は正解だったと思います。

届いたPCを見て思わず驚きました。 「未使用?」と思うほどの美品だったのです。 SSDは取り外されていましたが、なんと2TBのHDDが残っており、さらにRadeon RX550のグラフィックボードまで搭載されたままでした。

さすがにこの価格でHDDとGPUが付いてくるのは不自然だと思い、出品者に確認してみると、「HDDは取り外し忘れてしまいました。可能であればデータを消去して処分していただけると助かります。もしお手間でなければ、送料はこちらで負担するのでHDDだけ送り返してもらえますか?」という返答がありました。 さらに驚いたのは、「GPUって何ですか?何に使うものですか?」という質問まであったことです。

正直、「この人は何のためにこのPCを購入したんだろう...。」と疑問に思いましたが、トラブルを避けるためにもHDDは返送しました。 RX550については「必要ない」とのことだったので、私が所有していた古いデスクトップに搭載させていただきました。

GPUのお礼として、余っていた古いケースとケーブルを使って、そのHDDを外付けとして使えるようにしておいたところ、めちゃくちゃ感謝されました。 ちなみに、RX550を載せたその古いPCは、1ヶ月後にメルカリで12,000円で売却。 ちょっとだけ罪悪感がありました。 なんかすんません。

そんなやりとりもありつつ、息子の本体も決まり、必要なパーツを個別に購入しました。 購入したパーツは以下になります。

GPU
RTX 3060 12GB(25,500円/中古)
SSD
シリコンパワー1TB内蔵SSD(7,680円/新品3年保証あり)
メモリ
16GB DDR4 2666MHz(2,300円/8GB×2中古)
電源
600W(6,700円/新品3年保証あり)
その他
500円

GPUとメモリはヤフオクで中古品を購入し、SSDと電源ユニットはAmazonで新品を購入しました。 元の電源が310Wだったため、今回は電源ユニットの交換が必須でした。

GPUについては、サイバーパンク2077Street Fighter 6はGPU負荷の高いゲームなので、対応するためRTX 3060以上の中古品を探しました。 予算的にRTX 3050も考えましたが、第9世代のCPUでは全体的に性能不足になると判断しました。

多分、3050Core i5-9400の組み合わせでは、サイバーパンク2077Street Fighter 6を快適に動かすのは難しいと思います。 30503060の性能差は大きいのです。

メモリはデュアルチャンネルにしたかったので、もともと付いていた8GBと同じものを中古で探しましたが、見つかりませんでした。 というよりも、中古の8GBメモリを2枚購入したほうが安かったです。

完成したゲーミングPC(息子)

CPU
Intel Core i5-9400
OS
Windows 11 Home
GPU
RTX 3060 12GB
SSD
1TB
メモリ
16GB
電源
600W
その他
DVD-RW、USB、Bluetooth、無線LAN、有線LAN
総費用
57,980円

上のスペックが完成した息子のゲーミングPCです。 もともと付いていたDVD-RWやUSBなども問題なく動作しました。 少し手こずったのが電源ユニットの交換です。 配線の写真をスマホで撮影し、ChatGPTに見せながら作業しました。

CPUは少し古めなので、今後ボトルネックになるかもしれません。 しかし、RTX 3060を積んでいるので、今のところ最新ゲームも快適に動きます。 試しに私のSteamアカウントでサイバーパンク2077を起動してみたところ、快適にプレイ可能でした。 このスペックであればしばらく問題なく使えそうです。

総額155,730円かかったので、少し予算オーバーとなってしまいましたが、個人的には納得いく仕上がりです。 父のSSDを1TBにしていれば予算内におさまったので、そこは納得してもらいます。

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